アメリカの消費構造は半世紀でどう変わったか

Googleで「アメリカ 個人消費」という二つのキーワードで検索すると、一年余前の2007年5月26日土曜日の記事「アメリカの個人消費支出」が898,000件中トップに表示されてきます。ただ、これは「パーソナライズ」検索結果となっていますから、もしかしたらこうなるのはわたしだけなのかもしれません。どうなんでしょう?

いずれにしても、この「アメリカの個人消費支出」のグラフは自分でも一番気に入っているものです。色使いが他のグラフよりうまくまとまっていますし、画像だけではなく、原データのExcelファイルをダウンロードできるのも(自画自賛ですが)なかなか良いのではないかと思います。利用者の立場になって自分でダウンロードして、自分の生まれた1950年のデータに置き換えてグラフを作り直し、2006年と較べてみました。
データの方を見ると、2006年のアメリカの個人消費支出(名目)は1950年(名目)の実に48.2倍に拡大しています。56年間のこの拡大の過程で、消費の構造はきわめて大きく変化しました。当然、48.2倍以上拡大しているものは構成比が大きくなり、48.2倍以下のものは構成比が小さくなっています。

<非耐久消費財(Nondurable goods)>は消費支出全体の57%しか拡大しておらず構成比はほぼ半減しました。<耐久消費財(Durable goods)>も消費支出全体の72%相当しか拡大しておらず構成比はほぼ3分の2ほどに縮小しました。したがって、<サービス消費(Services)>が消費支出全体に対し180%相当も拡大し、構成比が倍近く(1.8倍)に拡大しました。

内訳で特筆すべき4費目は白い文字で強調してあります。<被服費(Clothing and shoes)>は消費支出全体に比べ38%しか拡大せず、構成比は3分の1近くに大きく縮小しました。<食費(Food)>も消費支出全体に比べ49%しか拡大せず、構成比は半分に大きく縮小しました。<住居費(Housing)>は消費支出全体に対し132%拡大し構成比が若干大きくなりました。そして、なんと言っても、<医療費(Medical care)>が、消費支出全体に対し457%相当も拡大し、構成比が5倍近く(4.57倍)に大きく拡大していることが最も大きくかつ重要な変化であることは明らかです。そして、構成比が半分になったにしても、依然として<食費(Food)>が重要な支出項目になっていることをあらためて確認しておくことも重要ではないかと思います。今日のアメリカの重要な消費支出項目は「医・食・住」になっているのです。

上のグラフでは詳細部分が見難いので、下に大きなグラフを再掲しておきます。もし、興味があれば、「アメリカの個人消費支出」からExcelファイルをダウンロードして、グラフのデータを1929年から2005年までの任意の年のデータに置き換えれば、その年の個人消費支出の構成グラフを簡単に作ることができます。


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