軽量ハイブリッド車

現在の私のマイカーは<フォーミュラーレッド>のホンダ「インサイト」です。ホンダがなんとしても20世紀中に市販車燃費世界一を取るために発売した(と思われる)ハイブリッドカーです。

都内の地下鉄駅の真上に建つマンションに定住してから車を持っていませんでしたが、2002年にまたゴルフをしようと思い、ほぼゴルフ場に行くためだけに使う車を探してみました。(当時)40万台の中古車データベースを、数日かけて延べ10時間以上さまざまな条件で何度も検索し、候補車のメーカーサイトの資料も沢山比較検討した結果、この車を選びました。

燃費を向上させるために、モーターアシストハイブリッドパワーシステムを導入しているだけでなく、2シーターの小さなボディーにした上に車体のほとんどをアルミとプラスティックで造って極限的に軽量化してあります。更に、空気抵抗を抑えるために、高さだけでなく後輪幅までも「ウエッジシェイプ(尻すぼみ)」にしてあり、しかもシトロエンのように後輪カバーがかけられています。また、重量と転がり抵抗を小さくするためにタイヤも細く、空気圧を高く設定してあります。

このため、悪い面としては、2シータに大きな電池を積んでいるので、2人しか乗れず荷物はほとんど積めません。そしてタイヤが細く硬いので乗り心地は悪く走行音も静かではありません。

しかし、超軽量・低重心・空力フォルムのボディーと硬い足回りは、2シータスポーツカーの乗り味がします。1リッターしかないエンジンは、モーターでアシストしてもパワーは貧弱ですが、これだけ軽く小さい車体にすると、一般の乗用車に較べて加速も停止もとても俊敏になります。高回転の高速走行からでも、アクセルを踏むとモーターアシストが効いてスムーズに加速します。カーブからの立ち上がりも、モーターアシストと車体の軽さで回転の吹き上がりが鋭く、俊敏に加速します。ホンダのスピリッツなのでしょうが、運転することを楽しめる車なのです。

そもそも生産量が著しく少ないいわばビンテージカーなので、その時点で売り出されている中古車は全国に4台しかなく、首都圏には2台しかありませんでした。3年経過で走行5千kmの車が埼玉県狭山にあったので、早速「予約手付金」を送って押さえておいて、休日に電車で出かけていって現物確認と試乗をして即決で購入しました。

インサイト(Insight)とは「洞察力, 眼識,識見」という意味であり、名前もオーナー心理をくすぐります。2シーターのため売れなかった?あるいはコスト倒れになるため売らなかった?希少性もオーナーの満足感を高めます。3年経過・走行距離5千kmの車を、新車価格の半額以下の108万円で手に入れた、良い買い物をしたという満足感もあります。たった百万円で手に入れた車にも関わらず、名門ゴルフクラブの駐車場に入ると、最高級のベンツやジャガーを運転してきた「運転手」たちが、私の車を見に集まってきたりしました。

地球温暖化により氷河期が一気に到来するという映画「デイ・アフター・ツモーロー」で、主人公である古代気象学者が子供を学校に送っていった車はこのインサイトでした。

10モード燃費32kmで2006年現在なお市販車燃費世界一ですが、パワーシステム以外の部分での省燃費対策が大きいので、パワーシステム自体はトヨタのプリウスの方が低燃費かもしれません。

車の性格に引きずられてついつい「スポーツ走行」をしてしまうため、約4万kmを走った段階の通算燃費は18.4kmになっています。最近は、夏も峠を越えたので窓を開け、エアコンoff・アイドリングストップのエコモードにして大人しい走り方をしていますので、コンスタントにほぼリッター22km弱走っています。エアコンの負荷はきわめて大きく、エアコンを入れるかどうかで燃費はかなり違ってくるようです。

さて、流石に2006年春(?)をもってインサイトの生産は終了してしまい、ホンダのハイブリットカーは新型シビックに移行しました。ガソリン価格高騰によって、ハイブリット車や軽自動車の販売が伸びているようです。販売終了は、もともと販売台数の少なかったインサイトのビンテージ的価値をより増すのではないかと肯定的に受け止めています。どうせゴルフに行くくらいしか乗りませんし、この車を所有する満足度を他の新車で実現しようとすると非常に高価な車を買う必要があるように思われますので、できるだけ長くこの車を使い続けたいと思っています。


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